ダイアモンドの4C「カット」

カットはとても重要な要素のひとつです。

そして、奥深い要素でもあります。

 

クラリティーやカラーに関しては、自然からのいただきもの。

それを人の手を介して、カット(研磨)していく。

自然とひととのやり取りというか、ダイアの輝きを良くするのも悪くするのも人次第。

という感じでしょうか。

 

カットというと

 

・カットのクオリティの高さ

・カットする形(シェイプ)

 

この二つです。

 

 

鑑定書を見たことがある方ですと

「Cut Excellent」という記述を見たことがあるかもしれません。

 

カットの良し悪しは、ダイアモンドの輝きに直結します。

ダイアの原石を写真か何かで見ていただくとわかると思いますが

原石の状態では、店頭に並んでいるダイアモンドのようには光りません。

 

きちんとした形で、しっかりと研磨して初めてキラキラと輝くのです。

それではカットについて、数回に渡り説明していこうと思います。

輝きの種類

まずダイアモンドが輝いて見える時の光の種類の説明です。
・ブリリアンス
・ファイアー

・シンチレーション

この三種類の光をダイアモンドは出して、煌めいています。
出しているというと、発光しているようなニュアンスに聞こえてしまうかもしれませんが
太陽光や照明の光を反射している状態で、光源がなければ輝きません。
・ブリリアンス
白色の光で、ダイアモンドの表面と内部から反射される光です。
・ファイアー
色のついた光で、ダイアモンドから観察されます。
・シンチレーション
ダイアモンド、光源、あるいは観察者が動いたときに現れる
光のきらめきや、暗い部分とのコントラストのこと。
要は、上記で書かれているどれかが動いたときのきらめき、という感じです。

光について

輝きの仕組みをお伝えするのに、どうしても光のことについて書いていかないといけません。
すごく詳しく記載すると、屈折率、臨界角はいくつ…
となってしまうのですが、今回はなるべくわかりやすく、イメージがつきやすいように話すことにいたしますので
細かい点や表現方法が厳密でない場合もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
まず目に見える光。
可視光線、という言葉を聞いたことがあると思います。
この可視光線で、白色に見える光を白色光と言います。
この白色光は、赤〜紫の光線が混ざって白く見えているのを覚えておいてください。
人間の目に見える光の領域が、赤〜紫の領域で
その領域外にあるものは赤外線や紫外線などです。
赤の領域と紫の領域の外にあるので、この名前になっています。
そして光は波動を描いて進むのですが、このときの波長は
赤が長くて、紫が短いのです。
高速道路を走った時にあるオレンジ色のライト。
あれは、赤の隣に位置するオレンジという色の波長が長いため、遠くまで光が届くので
道路をひろい範囲でてらせる役割をもっていたはずです。
まとめると
・白色光は、赤〜紫までの色があつまって白く見える。
・赤〜紫まで、波長が違い、赤にいくほど長く、紫にいくほど短い。
まずはこれを理解して覚えていただければと思います。
Alex iwase