ダイアモンドの4C「クラリティ」個別の説明

前回に引き続き、VSなどの個別の説明や、ポロリ話をしていきたいと思います。

フローレス(FL)

クラリティの表にある、一番上位にあるフローレス(FL)と言うグレードがあります。

これは、インクルージョンやプレミッシュが全くないものです。

 

厳密にいうと、いくつか例外事項のようなものがあるのですが、

それについては、マニアックなお話しになってしまうので、ある程度記事の内容が増えてきたときにでも、お話しいたします。

 

フローレスのダイアモンドは、とーーーーーーっても貴重なもので、

ジュエリー業界に一生身を置いても、触れることが出来ないで終わる可能性があるもの、と言われるぐらいです。

 

その透明感たるや、ハッとするほどです!!

どれだけ見ていても、飽きないというかなんというか。

資産価値としても高いので、下手にフローレスの石を使ってジュエリーに留めて傷をつけるリスクを取るよりも、

金庫などに寝かせておく人もいるほどです。

 

大きなフローレスの場合、ラウンドブリリアントカットという、

みなさんがよく目にするような形のダイアモンドにカットせず、

エメラルドカットみたいなものにカットすることが多いんです。

 

これは、透明感を際立たせたいという理由が多いです。

キラキラ光らせるよりも、透明感を感じて!という感じですかね。

インターナリーフローレス(IF)

フローレスっぽい感じなのですが、少し違います。

よく言われるのが、内部的に無欠点(内包物がない)のもののこと。

要するに中はフローレスだけれど、表面にあるプレミッシュがすごく軽度なものの時に言われます。

 

FL、IF共に、非常に稀なもので、透明度が高いもの。

摩周湖の水みたいなものと覚えておいていただければいいかもしれません!

ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド(VVS1、2)

ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド(VVS1、2)

超小さなインクルージョン(内包物)があるもので、

熟練したグレーダーが10倍に拡大できるルーペで見ても、見つけるのが難しいものです。

 

VVS1の方は、ダイアモンドを真上から見た場合、見つけるのが極端に困難であるか、

もしくは軽い研磨をすれば除去できるぐらい小さくて、浅いところにあるものとされています。

 

VVS2は、インクルージョンを見つけるのが非常に困難なものを指します。

ベリー スライトリー インクルーデッド(VS1、2)

VVSからVSクラスのものが、

普通のジュエリーを売っているお店において最高のグレードのダイアモンドといっていいと思います。

フローレスのようなものは、かなりレアですので。

 

VSクラスのダイアモンドからは、10倍のルーペや拡大鏡で見た場合、小さなインクルージョンが見えます。

見つけるには、きちんと意識しないといけませんが。

 

ちなみに、この前提はプロのダイアモンドを見る人でのお話しであって、

初めて見る方では、見つけられないことも多々あると思います。

ましてや、肉眼では見つけられないと思います。

 

なので、通常ダイアモンドを購入される際やプレゼントされる際、そこにすごいこだわりがない限り、

私はVVSじゃなくてVSクラスのダイアモンドをプレゼントされたのね……なんてお思いにならなくて大丈夫ということです(笑)

 

先ほどもお話しした通り、VSクラスも高品質のものです。

スライトリー インクルーデッド(SI1、2)

SIクラスのダイアモンドは、10倍ルーペで確認した場合、確実に見えるインクルージョンを含んだものです。

婚約指輪の場合、ご予算や求めるものに違いや幅がありますが、この辺りまでが選択肢に入ってきているように思います。

 

ちなみに、SIクラスのものでも、インクルージョンのある場所や種類は千差万別で、

後述する、ガードル(※)付近にあったりするものであれば、目立ちません。

 

※ガードルラウンドブリリアントカットを真上から見た際、円周部分のところというと分かり易いかもしれません。

インクルーデッド(I1、2、3)

10倍ルーペで見た場合、よーく見えるインクルージョンを含んだものです。

フェザーと言われるものや、内包されている結晶などが大きく、外観にかなりの影響を及ぼします。

 

Iクラスのものは、クラリティとしてみた場合、

低いもののためクラリティを気にせずに、大きいものを!という方にはうってつけかもしれません。

ただ、ものによっては耐久性などにおいて難ありの場合があるので注意が必要と言えるでしょう。

 

ちなみに、SIクラスやIクラスは、ダイアモンドの価格を決めるということは紛うことなく事実ではありますが、決して悪いとかそう意味ではありません。

大事なのは、ダイアモンドが欲しいといった際、その石が好きか嫌いか。

その人その人の価値観や、趣味嗜好が一番だと、僕は思います。

これで、それぞれのクラリティの説明は簡単ではありますが、終わりました。

さらに話すとすると、インクルージョンの種類などのお話しになると思いますが、長くなりそうなのと、専門化しすぎるので、

次回からは、カラーについての記事を書いて行こうと思います。

 

ちなみに、昔は古事記のことを「ふることふみ」って言ってたの知ってました?

ダイアモンドとは、関係ない小ネタでした。

 

それではまた~

Alex iwase