ダイアモンドの4C「クラリティ」

クラリティとは、研磨済みのダイアモンドの評価基準のひとつです。

透明度と言ってもいいかもしれません。

FLやVVS1、SI2などと言った呼ばれ方をしていて、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

クラリティ要因も、ダイアモンドの価値に大きな影響を与えます。

ダイアモンドにおいて、クラリティ特徴の些細な違いが数十万円の違いとなって現れる場合もあります。

 

また、合成ダイアモンドなどは別として、ダイアモンドは自然界の産物です。

そのため、純粋なダイアモンドの結晶というものは非常に珍しく

何かしらの内包物などが存在する場合があります。

 

空の景色がひとつとして同じものがないように

自然の産物である、ダイアモンドの内部も、同じ景色はないと言っていいでしょう。

インクルージョンとプレミッシュ

クラリティを判断する場合

 

ダイアモンド内部の特徴(インクルージョン・内包物)

ダイアモンド表面の特徴(プレミッシュ)

 

の2つの要素があります。

 

インクルージョンとプレミッシュが少ないほど、クラリティのランクは高くなります。

しかし、この2つは否定的な要素ではなく、いい面もあります。

 

類似石(似ているがダイアモンドではない石)と区別するのに役立ちます。

理由としては、ダイアモンドと類似石を比較した時に、通常インクルージョンなどは異なる外観をしているためです。

ダイアモンドが出来る過程を調べるうえで手がかりになります。

 

全く同じダイアモンドはないため、ダイアモンドを識別するのに役立ちます。

変わった形(ハート)などのインクルージョンなどがたまにあり、可愛らしいですね。

 

通常、プレミッシュとインクルージョンを比較した際

インクルージョンの方が、価値や美しさといったものに与える影響は大きいです。

 

プレミッシュは外部要因なので、取り除くことが比較的容易だからです。

 

少しマニアックな話になってしまいますが、

もしインクルージョンが表面近くにある場合は、キャラット数を減らしたとしても取り除く場合があります。

その方が、ダイアモンドの価値としてみたときに高い場合があるからです。

 

クラリティグレーディング

ダイアモンドを取り扱っているサイトやカタログなどを見ていると

クラリティの表があります。

目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

FLから右へ行くほど、インクルージョンなどが多く含まれるようになります。

 

読み方は

FL(フローレス)

IF(インターナリーフローレス)

 

VVS1(ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド ワン)

VVS2(ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド トゥー)

 

VS1(ベリー スライトリー インクルーデッド ワン)

VS2(ベリー スライトリー インクルーデッド トゥー)

 

SI1(スライトリー インクルーデッド ワン)

SI2(スライトリー インクルーデッド トゥー)

 

I1(インクルーデッド ワン)

I2(インクルーデッド トゥー)

I3(インクルーデッド スリー)

 

長い名称ですので

VVS1は「ヴイヴィーエス ワン」

VS1は「ヴイエス ワン」

というように、アルファベットと数字で読んでいます。

 

概要や簡単な説明だけでも、少し長くなりますね。

具体的なクラリティの説明などは、次の記事でお話いたします。

Alex iwase