
「特別な日に、特別な人に、特別なものを」
「ダイアモンド。それは、永遠の輝き…」
そういった言葉を、どこかで見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
「一体なにが特別なの?」
「なぜ永遠と言われているの?」
そんな疑問が湧いてきたことはありませんか?
通常、ダイアモンドの説明はクラリティやカラー、カットなどの4Cと言われるものから解説するのが定石なのですが
ここではダイアモンドに興味をもってもらうために
何が希少性だったり、永遠性と言われているのかというところからお話ししていこうと思います。
今回から数回に渡って、ダイアモンドの記事を書いて行こうと思いますので、楽しみにしてくださいね!
ダイアモンドの希少性
ダイアモンドの希少性と一言でいっても、人それぞれな部分もあります。
「すごく硬いから」
「産出される量が、たいへん少ないから」
「地球上で、ダイアモンドの生成条件が大変限定的なため」
立場や視点で色々な意見が出ると思いますが、それぞれ全部正解だと思います。
物質としての特性
地球上にあるほとんどの鉱物は、2つ以上の元素の組み合わせから作られています。
しかしダイアモンドの場合、炭素だけで作られているのです。
宝石としては唯一、ひとつの元素から構成されたものがダイアモンドなのです。
もちろん、カラーダイアモンドや通常のダイアモンドなどの場合には、微量の他の元素が組み合わさっているのですが
「ダイアモンド」というものとして見る場合には、炭素以外の元素があってもなくても構いません。
微量の他の元素のいくつかのものは、ダイアモンドの色や形に影響を及ぼしてきます。
ダイアモンドの形成条件
ダイアモンドが出来上がるための条件は、非常に特殊な条件下で作られます。
高い温度と高い圧力が必要とされており
このような場所は地表の下でも、特定の深さの範囲だけにしか存在しません。
この条件下で作られないと、いわゆる炭のようなものになったりして、宝石にはなりません。
ダイアモンドの産出量
みなさんは、ダイアモンドを産出する場所の
1トンの鉱石の中から、平均的にどれくらいのダイアモンドが産出されると思いますか?
それは、およそ0.3キャラットと言われています。
1キャラットが約0.2グラムですので、0.3キャラットは約0.06グラムになります。
米粒で3粒くらいですね。
しかし、これは重さですので、ダイアモンドの体積にするともっと小さいです。
1トンの岩石を採掘し、処理して、やっと0.3キャラットしか出てこないんです!
その中からさらに、宝石品質のダイアモンドかどうかの判別がはじまります。
ダイアモンド=宝石品質とは限らず、他にも「ニア ジェム クオリティ」「工業品質」があります。
宝石品質
研磨することでジュエリーとして使用することができる原石です。
ニア ジェム クオリティ
宝石品質のものに比べて、ジュエリーに使用するまでに、より多くの作業工程が必要になる原石です。
工業品質
工業製品に用いられる品質の原石です。
ドリルや研磨機などに使用されたりしています。
また、産出される鉱山によって、品質にも特徴があります。
有名なところでお話すると、アーガイル鉱山やキンバリー鉱山などが有名ですね。
アーガイル鉱山はピンクダイアモンドが取れることで有名なのですが
1トンあたり0.3キャラットのダイアモンド原石を産出されると言われています。
しかし全体の品質で見た場合、「宝石品質」のものはその中の約5%くらいにとどまっており、
その他は「ニア ジェム クオリティ」もしくは「工業品質」のものと言われています。
1トンから、0.3キャラット(約米3粒)の中からさらに5%しか宝石品質になりえないのです!
ダイアモンドがいかに希少であるか、わかっていただけたのではないでしょうか。
次回はダイアモンドの永遠性についてお話をしていきたいと思います。
楽しみにしていてくださいね!
